男性が子育て支援施設へ行くと何が起こるか
前提
自治体等が運営している子育て支援施設が私の住む地域にはあります。
自治会館的な施設の部屋等を会場として、保健師さんと呼ばれるスタッフが常駐し、子連れの親が訪れます。
子ども同士や、スタッフに一緒に遊んでもらったり、親の子育て相談をすることもできます。
うちの周りでは、各施設で主に平日の昼間、週1,2回、2~3時間程で開催されていて、施設間で開催日時が被らないように設定することで、ちょっと足の伸ばせば1,2日に1箇所くらいはどこかで開催しているような状態です。
子どもの遊び場として日中は常時開放しているような施設もありますし、月に1度くらいは土日開催している施設もあり、パパ向けと銘打ったイベントもあります。
恐らく、地域の子育て支援体制としては恵まれている方なのかと思います。
基本的に平日の昼間がほとんどのため、予想通り、女性しかいません。保健師のスタッフさんも女性しかいません。
この女子大のような施設に男性が行くと、不思議なことが色々起こります。
私の実体験を紹介しますので、興味があれば、周辺施設を調べ、行ってみてください。
単純に、男性でも子守りの時間の過ごし方としても有用です。
※コロナ禍において閉鎖している場合も多いのですが。。。
エピソード1:質問とみせかけて愚痴ってくる女性
大抵の場合、平日の昼間に子育て支援施設に行くと、男性は1人もおらず、目立ちます。
1人ぼっちでいると怪しい人だと思われる可能性がありますので、それなりに会話の輪に入ろうとします。
すると、必ず育休の話をしなければ、不審者でない事の説明がつかないので、説明します。
ミルク、オムツ、夜泣き、妻の復職、職場の業務調整等、その後の話の展開は多岐に渡りますが、
「そんなのうちでは考えられない。どうしてそんなにやれるんですか?」ここまではOK。普通に話をします。
「それに比べてうちの旦那は。。。」ここからはOUT。
「まぁまぁ」「そうですね」「大変ですね」「それぞれですもんね」を適当に繰り返して音として発するだけの人に私はなります。
旦那に不満があるのは良く分かるのですが、正直、私はその辺の旦那とは根本から違うので、違う生き物くらいに思っておいた方が良いと思っています。
なまじ目の前に、想定外に育児をする男性が現れてしまったので、自分の旦那と比較をしてしまったのです。
ぶっちゃけ、旦那の人間性について相談されたとしても、良いアドバイスは出来ないです。
向こうも相談して解決を求めているのではなく、愚痴モードに突入しているので、特に進展はありません。
不満だけが膨らむ様子を眺めることになります。
この後、家に帰ったら旦那の評価が更に下がるのかと思うと、申し訳ない気持ちになります。
女性の皆さん、他人と自分の夫を比べるのは止めましょう。
男性の皆さん、妻からはそう思われてますよ。
エピソード2:アイスをくれるお婆さん
子育て支援施設ではありませんが、ある日、6カ月未満の子どもを連れて、スーパーに買い物に行きました。
抱っこ紐に子どもを入れて、いつも通り、買い物をしました。
スーパーですから、会計後、台でせっせと袋詰めをしていると、隣のお婆さんが話かけてきました。
お婆さん「あら、カワイイわね」
私「ありがとうございます。」
お婆さん「どのくらい?」
私「半年くらいですかね」
お婆さん「女の子かしら?」
私「はい、そうです。」
お婆さん「カワイイわね」
私「ありがとうございます。」
お婆さん「これ、食べて」
私「え?」
お婆さんの手には、バニラモナカジャンボ。
お婆さん「いいのよ、これどうぞ」
私「子どもは食べられませんが、、、ありがとうございます。」
お婆さん「今日はいい日だわ」
私「ありがとうございます。」
どういうわけか分かりませんが、買ったばかりのバニラモナカジャンボをいただきました。
国際犯罪集団のプロの工作員なら、きっと毒が盛られているのでしょうが、どう見ても買ったばかりなので、美味しくいただきました。
自分が子どもの時でも、そんなこと起こらなかったのに、得してるなと思いました。
エピソード3:目の前の現実を受け入れられない女性
ある日、常時開放している子ども用施設に、生後6か月程の子どもを連れて遊びに行きました。
フリーのおもちゃスペースには、同じような月齢の子連れママ数名が居ました。
私は慣れているので、そのお喋りに果敢に加わります。(大体向こうから話しかけられます)
こういうシチュエーションは、相手には珍しいのですが、こちらは何も珍しく無いです。
そして、質問攻めになります。しかも毎回同じようなテンプレです。
冒頭からの一例を紹介します。
女性「今日はお休みなんですか?」
私「そうですね、育休中です」
女性「え、育休取ってるんですか。凄いですね。取りやすい会社なんですか?」
私「そうですね。比較的取りやすいかと思います。」
女性「どのくらい休まれるんですか?」
私「とりあえず、1年ですかね」※当時はまだ延長を決めていなかった
女性「え、そんなに取れるんですか?」
私「まぁ、別に女性とルールは同じなので、取れますよ。会社の特別な補助は何もないですし」
女性「そうなんですか、じゃあ奥さんは助かりますね。今は家でゆっくりされてるんですか?」
私「いや、最近復職したので働いてますよ」
女性「え?奥さん凄いですね」
私「はい、幸い産後のダメージもそんなに大きくなかったようで、しゅっと復職しました。」
女性「普段、子どもと2人なんですか?」
私「そうですね、保育園はまだなので、散歩したり、こういう施設に遊びに来たりしてます。」
女性「ミルクとか、おむつとかもですか?」
私「ええ、最近は離乳食始まったくらいなんで、ミルクと両方あって面倒ですよね」
女性「そっか、離乳食もあげられるんですね。ママ~ってなったりしないんですか?」
私「いや、ならないですね。そもそも居ないんで。」
女性「え、全然居ないんですか?」
私「えーっと、働いてるんで、居ないですよ。出社、してるんで。」
女性「本当に1人で見てるんですか?本当に?」
私「ん~、今まさに1人で見てますよね。今。」
女性「あ~、、、そうですね、、、」
どうしても、男性が1人で子どもを見ている現実が受け入れられないようでした。
目の前に居るのに、それすら疑うくらいのテンションでした。
多くの場合、初めて見ましたとか言われます。
架空の生き物だと思ってましたと言われた時は爆笑しましたが、どうやらそういう印象を持たれているようです。
実際、男性の育休取得は10%未満、平均取得期間2週間程度なので、長期間平日フルタイム子どもと2人ですという男性は、確かに超絶レアな存在ではあります。
私は普通の人間ですし、やってることも、その女性と同じ子育てですけどね。
こういうタイプの方は、夫に不満があるケースが多いような気がします。
上記のやりとりのあと、夫の不満をぶつけられるという、あるあるの展開でした。