パパコンサル~私はイクメンではない~

コンサルタントが育児休業に取り組んで直面した現実と、皆に伝えたいこと。

男性が子どもが産まれる前にやっておくべきこと

男性が子どもが産まれる前にやっておくべきこと何ですか?

結論

  • 引越し
  • 保活
  • 仕事の調整
  • 家事スキル習得

説明

育児本を読むとか、子どもの名前を考えるとか、もちろん色々あるんですけども、ここでは、先に始めないと手遅れになりがちなことを優先して紹介します。

 

引越し

結婚を機に引越しをするとか、子どもが産まれたら手狭になるから引越しと言うケースは良くあると思います。

このタイミング住宅購入を検討する人も多いでしょう。我が家もそうでした。

 

実は子どもを育てることを考慮すると、これまでの家の選び方では出てこなかった様々な要素が出てきます。

子育て支援施設、行政の優遇制度、保育園、幼稚園、学区、習い事、塾、等々挙げればキリがありません。

当然、これに加えて従来の住宅選択の要素である間取り、立地等もあるわけですから、そもそも納得のいく物件はそうそう見つかりません。

すると、目の前に居ない子どもに関する条件の優先度を下げたい気持ちになります。

 

ところが、産まれてみると、子ども関連の要素への関心が異常に高まります。

特に後述する保活は、想定通りにいかない場合、ライフプラン、キャリアに絶大な影響が出る場合も多く、数多の女性が退職した話を聞いてきました。

 

単純に子どもが居る状態だと、引越し作業自体が辛いこともあります。

出来れば事前に余裕がある状態で、その後の生活が楽になるように引越ししておきたいものですが、

どうしても、目の前に居ない子どもを優先した検討をする自信が無い、もしくは家族に理解が無い場合は、子どもが産まれてから引越しをした方が、正しい選択に寄る可能性が高まるとは思いますが、

個人的にはあまりオススメは出来ません。

 

保活

私は保活をなめていました。

子どもを持つ自分が住みたい地域とは、大抵の場合、子どもを持つ皆が住みたい地域、すなわち子どもで溢れているのです。

私の住む地域は保活激戦区です。

どのくらい激戦区かというと、

「1人目の子どもであるという時点で既に認可保育園には入れません」

上の子が保育園に既に通っていると、下の子の優先度が高くなるようなルールが設けられているためです。

1人目を認可保育園に入れる工夫として、初めに認可保育園に入園し、そこから転園するという形だと、上の子ルールのように優先度が高くなるルールも設けられているため、このような認可外保育園ロンダリング等も、現実的な方法として検討する必要があります。

 

というレベルの話をしています。 

 

これは嘘のようですが、本当です。凄まじい状況です。自治体の対応が追い付いていない、というか追い付けないのです。

何故なら、認可保育園が足りない→新設する→少し余裕が出る(という噂が流れる)→子連れが引っ越してくる→初めに戻る

というループを繰り返しているのです。需給バランスが取れるどころか、供給が需要を呼ぶという、恐ろしい循環で、自治体単体レベルではもはやどうにもならない問題です。

 

もちろん、認可保育園は同じ市内や区内で申し込みが出来るので、どこにも入れない、ということではありません。

しかし、バス数十分、電車で数駅行くような距離にある第30希望の認可保育園に、本当に通わせたいのか?ということです。

普段の生活を考えて、毎朝、毎夕の送迎に1時間ずつ移動に時間を割くのが現実的かというと、恐らくほぼ無理だと思います。

とはいえ、時々そういう家族に公園や子育て支援施設で会って話を聞いたりすることもあります。

彼らは無理をし過ぎているので、次の転園のチャンスを待っていますが、想定したキャリアからは大きく外れてしまっており、また、解決するかどうかは100%運ゲーですから、心中穏やかではないでしょう。

 

認可保育園に入れたい場合は、比較的空いてそうな地域をリサーチしたいところですが、流動的な要素と、信頼性の高い情報源の見分けが必要なため難しいです。

ある程度は不確定な状況で、ギャンブル要素を孕んだまま引越し、保活することになります。

 

認可外保育園をはじめから狙うという作戦もあります。うちはこちらを採用しています。

認可外保育園は、とにかく早い者勝ちで、金で枠を押さえるというシステムであることが多いです。

ちなみに、うちは、1人目の妊娠中期頃に、産まれた子どもが1歳になる4月に入園するよう申し込みをしました。

つまり、今から1年以上先の入園の申し込みを当時行ったのです。

2人目は同じ認可外保育園に、産婦人科で妊娠を確認したその週末に申し込みに行きました。

有名ホテルの結婚式会場と、ほぼ同じです。

そういうレベルなんです。信じられますか?しかし現実です。

 

ほとんどの人が、産まれてから保活を始めたと、私の近所では話を聞きます。そこで、相談されることもしばしばあります。

しかし、申し訳ないのですが、正直既に詰んでいるケースも多いです。

結局、少し遠い認可保育園に決まったりすることもありますが、復職を諦める人もいます。

 

本来、各家庭の収入、ライフプランに合わせて、それを実現するための保活をするのが真っ当な状態だとは思います。

しかし保活に合わせて収入減、ライフプランの変更を余儀なくされることも少なくない時代なのです。

もちろん、認可外保育園は料金もそれぞれで、近所には高い園しかないということもあるので注意が必要です。

 

保活で人生狂わされないようにするためには、子どもが産まれてから保活では手遅れになる可能性があることを心に留めておいて欲しいです。

 

仕事の調整

子どもが産まれて、休業する場合も、しない場合でも、職場に混乱を与えないようにするため、業務は整理しておく必要があります。

休業する場合は当然引き継がねばなりません。

しない場合でも、急な子ども対応や、働けなくなるケースは男性にも起こりえます。

単純に長時間働くのは、家中の人間が高負荷になるので辛いです。

休まない男性でも、定時勤務が可能なくらいには調整を目指し、バッファを多く持つことをオススメします。

 

 

家事スキル習得

育児スキルは実際に子どもが居ないと練習にならないことが多いので、この時点では優先度は高くないと思っています。

一方、家事スキルは、子どもが産まれてからもそのまま役に立ちますし、練習も十分出来る環境が整っています。

 

どうせ、子どもが産まれてからは、育児に追われることになります。

育児に追われていれば、育児スキルは最優先事項になるので、自然と身に付きます(身に付けざるを得ない)

この時、家事スキルが無いと、両方が一度に降りかかって破綻します。元々のスキルにもよりますが、多く男性はここで破綻します。

 

最低限の家事は、「何も考えずにできる」くらい日常に刷り込んでください。

育児ハイになると、育児の疲れを家事で癒すみたいな、訳わからんことも必要かもしれません。

子どもと24時間向き合うと、心身ともに疲弊します。

何か無心になれるようなリフレッシュがあると良いのですが、それを洗濯物を畳むのような家事の中で行うのです。

外には、おいそれと出かけられませんので、家の中で何かを行うしかないのです。

実際、そういうことを言っている方も居ますし、こちらから言ってみると「あ~わかるわ~」と言われることもあります。

とにかく家事スキルは役に立ちます。